こんにちは
naccoです。
昨日、京都銀閣寺の近くにあるユキパリス コレクション( YUKI PALLIS COLLECTION)に伺いました。
オーナーのパリス ユキ さんが’、50年に渡りヨーロッパ各地で蒐集した刺繍やレースなど針仕事の作品や道具、資料を展示するミュージアムと、世界のアンティーク、ファインアートを展示販売するショップが併設されています。
ユキさんは何冊も本を書かれておられて、
ご存じの方も多いと思います。
私自身も、私淑する気持ちでおりました。
「京都お母さんの繕い物の会」でBORO(ぼろ)について紹介しますが、
BOROが欧米で蒐集の対象になっていることも、ユキさんの著書で知りました。
そんな中、現在開催されている特別企画展が見逃せない!!と思い伺った次第です。
「ヨーロッパの手仕事に見るサステナブルな暮らし展」です。
特に気になったのが、沢山展示されていた、メンディングサンプルです。
「修繕」「修理」の英語訳はfix(フィックス)やrepair(リペア)が良く思いつきますが、mend(メンド)は繊維関係に対して使われる傾向があります。グーグル検索で「fix clothing」や「repair clothing」と検索するよりも、1単語「mending」を検索する方が、服やジーンズなどの穴を塞ぐより好例がたくさん登場するので、一般的に多く使われている単語は「mending」なのかなと実感したことがあります。
メンディングサンプルとは、作りながら繕いの方法を学ぶ「教習布」のことだそうです。
女性の必修教養として、学校や家庭で作ったそうです。
「1800年代 デンマーク王立手芸学校 生徒 作品」など表記されていて、
もう、おそらく亡くなっている方が、少女の頃に、先生に指導されながら、
お家でお母さんに教えてもらいながら仕上げた作品なんだと、鳥肌が立ちました。
「裏の処理きれいって先生に褒められたんだよね」って自慢する声が聞こえてきそうです。
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「ヨーロッパの手仕事に見るサステナブルな暮らし展」
後期:2025年1月7日(火)〜3月31日(月)
日本では「小豆3粒包める大きさの布切れは捨てるな」と言われ、大切につぎはぎや襤褸に使用してきました。ヨーロッパでも同じように残糸を集めて作った暮らしのモノたち、つぎはぎして大切に何代も使った衣類、そのための練習布や道具などがあります。今展ではそんな作品とそこに表れたセンス溢れる様々な工夫も見所です。
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