ヨーロッパのお繕いの話「チャールズ・パッチ」

こんにちは

naccoです。

「チャールズ・パッチ」という言葉を耳にされたことはありますか?

英国チャールズ国王がジャケットや、革靴に補修のために、継ぎ当てをして、長く愛用されており、その継ぎ当てを「チャールズ・パッチ」と周りが敬意をこめて呼んでいるのです。

「チャールズ・パッチ」はトレンドになり、新品にもまるで古いものであるかのように、いれることもあるそうです。

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チャールズパッチについて、サンプル写真が掲載されているサイトです。

https://heritager.com/?p=68125

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ジャケットについては、織物補修方法のかけつぎのように

目立たない補修も可能であるのに、

わざわざ目立つ、素朴な「パッチ」がしてありますので、

パフォーマンスだと取られる風潮もあるようです。


「古いものほど価値がある」といつ価値観を持つ英国民にアピールし、

家庭的な補修を身に着け、親しみを持ってもらったり、

人気取りをしていると、うがって見られ面もあるそうです。

英国製ブランドが如何に耐久性の高い製品かと、宣伝している、という評もあります。

いくら、古いものを大切にする国民性とはいえ、国王が継ぎのある衣類を身に着けるのは

恥ずかしいという、国民の声を紹介する記事もありました。


それでも、こんなに議論を巻き起こし、かっこいいトレンドとなる「チャールズ・パッチ」、、、

いいですよね!

すごくいいですよね!!


洋服を修理して着るということは、

新しいものが買えない、貧しさの証だったわけです。

チャールズ国王が手本を示してくださるなら、

その影響力で、日陰の存在の補修に光を当てて下さるなら、

こんな素敵なことはありません。



パッチは、生地の周りをかがり縫いする方法で、

「パッチワーク」の「パッチ(patch)」です。

家庭でできる身近な補修です。

「チャールズ・パッチ」と流行する前から、

新品でも、破れやすい部分にあらかじめパッチしておくことはありますよね。

裾周りが狭い時、左右の脇の縫い目が裂けることを防ぐために

左右の裾に補強のパッチを入れたりします。

紳士ズボンの裾のかかとに「靴ずれ」を付けます。

靴と擦れて破れやすい部分なので、傷を想定して新品から付いています。


「パッチ」を見直しましょう!







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