布をつぎはぎする文化①

こんにちは

naccoです。

「世界のパッチワーク」という本を購入しました。

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「世界のパッチワーク 文化と伝統をつなぐ技法と作品コレクション」

カトリーヌ・ルグラン 著

グラフィック社 出版

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世界中の布をつなぐ文化が紹介されています。


けっこう前の話なのですが、

義理の母から、「パッチワークってどこの文化なの?」と

ただその時浮かんだ質問として、聞かれました。

「パッチワークは英語ですし、日本ではアメリカンキルトの愛好家が多いので、

日本でパッチワークと言ったら、アメリカというイメージがありますね。

でも、韓国のポジャギもあるし、布をつぎはぎする文化は世界中にある気がします」と

なんだか、はっきりしない答えを返しました。


実家の母が作るパッチワークやモラ、

「ブランベリーヘッジ」や「赤毛のアン」など、素敵なパッチワークが登場する絵本、

沢山の「パッチワーク」に囲まれて育ってきたのですが、

キルトとパッチワークの違いは、、?

アメリカンキルトの源流は、、?

など、大好きだけど、知らないことが多いことに気が付きました。


一方で、

刺繍作品を鞄に仕立てて欲しい、というお仕事を頂きました。

更に、鞄の内袋を着物の裂き切れで布を組み合わせて作ってほしいという、なんとも粋なリクエストでした!

改めてパッチワークを考えるきっかけになりました。


今回、鞄の内袋のアイデアのもとになっているのが、

「世界のパッチワーク」で紹介されていた「ポステージ・スタンプ・キルト(郵便切手キルト)」です。

世界恐慌(1929~1933年)の時代のアメリカで人気でした。

「衣服やベッドリネンなどを作った際に余った布やハギレは、ハギレ袋にストックしておき、やがてキルトに再利用されたものでした。切手大の正方形のピースを何千枚も組み合わせたこのキルトは、倹約精神の最たる例といえるでしょう。」

と紹介されています。

寄せ集められた、柄も色もバラバラの生地が、一つのキルトの中で新しい景色を作っています。


ご依頼いただいた鞄の内袋は

「ポステージ・スタンプ・キルト」をリスペクトして制作しました。

出来上がった鞄はこちらです。

nacco

オートクチュール刺繍教室

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